市販薬には「ランク」があるーOTC医薬品の分類をわかりやすく解説

コラム

ドラッグストアで薬を買おうとしたとき、パッケージに「第2類医薬品」や「要指導医薬品」と書かれているのを見たことはありませんか?これは国が定めたリスクの分類で、「誰が売れるか」「どう売られるか」がこの区分によって決まっています。


OTC医薬品とは?

OTC(Over The Counter)医薬品とは、医師の処方箋なしに薬局やドラッグストアで購入できる市販薬の総称です。風邪薬・胃腸薬・解熱鎮痛薬などがこれにあたります。


4つの分類とリスクの関係

OTC医薬品はリスクの高い順に次の4つに分類されています。


各分類の詳細

(画像参考:厚労省医薬品の販売区分及び販売方法について

特定要指導医薬品

2026年5月の薬機法施行で新設されたカテゴリーです。
要指導医薬品の中でも、適正使用のために薬剤師が直接対面で確認する必要性が特に高いと判断された品目が指定されます。

項目内容
対象薬剤師の対面確認が特に必要と判断された品目
販売できる人薬剤師のみ
説明の義務対面での書面説明が義務(ビデオ通話不可)
ネット販売不可(2026年5月以降も引き続き禁止)

(出典:厚労省特定要指導医薬品の販売等に係る留意事項について

緊急避妊薬(アフターピル)が指定されています。

緊急避妊薬(アフターピル)の購入方法と注意点について詳しくはこちら


要指導医薬品

項目内容
対象医療用から市販薬に切り替わったばかりの薬、劇薬など
販売できる人薬剤師のみ
説明の義務対面またはビデオ通話での書面説明が義務(2026年5月〜ビデオ通話)
ネット販売2026年5月〜条件付きで解禁(薬剤師とのビデオ通話が必須)
本人以外の購入原則不可
販売数量の限定原則1人1包装

(出典:第一三共ヘルスケア・くすりと健康の情報局/厚労省医薬発 1226 第2号令和7年 12 月 26 日


第1類医薬品

項目内容
対象副作用等その使用に特に注意が必要な成分を含む薬
販売できる人薬剤師のみ
説明の義務薬剤師による書面での情報提供が義務
ネット販売可能(薬剤師が対応できる体制が必要)

第2類医薬品・指定第2類医薬品

項目内容
リスク中程度
対象風邪薬、解熱鎮痛薬、漢方薬など
販売できる人薬剤師 または 登録販売者
説明の義務質問がなくても行う情報提供は努力義務(義務ではない)
ネット販売可能

「指定第2類」は特に注意が必要な成分を含むものです。


第3類医薬品

項目内容
対象日常的に使われるビタミン剤・整腸剤など
販売できる人薬剤師 または 登録販売者
説明の義務質問がなくても行う情報提供の義務なし
ネット販売可能

「薬剤師」と「登録販売者」の違いは?

薬を売る人にも資格の区別があります。

資格販売できる医薬品
薬剤師要指導・第1類・第2類・第3類すべて
登録販売者第2類・第3類のみ

第1類以上の薬を買いたいときは、必ず薬剤師がいる店舗・薬局を利用しましょう。

(出典:日本薬剤師会 医薬品販売制度の概要


まとめ:パッケージの表示を確認しよう

市販薬を選ぶときは、パッケージに記載された分類を確認する習慣をつけましょう。
分類が上がるほど専門家への相談が重要になります。
「なんとなく買える」薬でも、飲み合わせや持病によっては注意が必要なケースがあります。

不安なときは、薬局の薬剤師・登録販売者に気軽に相談してみてください。

要指導医薬品のオンライン販売解禁について詳しくはこちら


コメント

タイトルとURLをコピーしました