「次の予防接種、いつだっけ?」「母子手帳が手元になくて接種歴がわからない」「種類が多すぎてスケジュール管理が大変……」
子どもの予防接種は0歳から始まり、種類も回数も多いため、管理に悩む親御さんはとても多いです。打ち忘れや受け忘れがあると、はしか(麻しん)のような感染力の強い病気への備えに穴ができてしまうことも。
この記事では、マイナンバーカード(マイナポータル)やスマホアプリを使って予防接種をラクに管理する方法を、やさしく解説します。
はしか(麻しん)の症状や感染経路、最新の流行状況について知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
👉 関連記事:はしか(麻しん)が流行中?症状・感染経路・家庭でできる備えをやさしく解説
なぜ予防接種の「記録管理」が大切なの?
予防接種の記録管理が大切な理由は、大きく3つあります。
- 打ち忘れ・受け損ねを防ぐため:定期接種には対象年齢(公費で受けられる期間)が決まっているものが多く、期間を過ぎると原則自己負担になります。
- 入園・入学・海外渡航時に提示を求められることがあるため:保育園・幼稚園の入園時や留学時などに接種歴の証明が必要になるケースがあります。
- 流行時に「打ったかどうか」をすぐ確認するため:2026年は麻しん(はしか)の報告数が前年を大きく上回っており、流行時には家族の接種歴をすぐ確認できることが安心につながります。
子どもの定期接種スケジュールの基本
定期接種(公費・原則無料)の主なものを、ざっくり時系列で見てみましょう。詳細な回数・間隔は自治体から届く案内や、かかりつけ医の指示を確認してください。

- 生後2か月頃から:ロタウイルス、B型肝炎、小児用肺炎球菌、五種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・ヒブ)など、複数のワクチンが同時期にスタート
- 生後5か月頃〜:BCG
- 1歳になったら:MR(麻しん風しん混合)第1期、水痘(みずぼうそう)、おたふくかぜ(任意接種)など
- 3歳頃〜:日本脳炎
- 年長さん(小学校入学前の1年間):MR第2期
- 小学生以降:日本脳炎第2期、HPV(対象年齢の女子等)など
特にMRワクチンは1歳と年長の2回が定期接種です。はしかは空気感染するため手洗い・マスクでは防ぎきれず、ワクチンで事前に免疫をつけておくことが予防の基本とされています。対象期間を逃さないようにしましょう。
最新の予防接種スケジュールの全体像は、以下の公的サイトで確認できます。スケジュールは制度改正で変わることがあるため、ブックマークしておくと便利です。
国立健康危機管理研究機構(JIHS)「日本の予防接種スケジュール 最新版」
マイナンバーカードで予防接種の記録を確認できる「マイナポータル」
マイナポータルとは?
マイナポータルは、政府が運営するオンラインサービスです。マイナンバーカードでログインすると、行政が保有する自分や子どもの情報を確認できます。予防接種についても、自治体に登録された接種記録をスマホやパソコンから閲覧できます。
確認できることの例
- 過去に受けた予防接種の履歴(接種日・ワクチンの種類など)
- 乳幼児健診などの母子保健情報
- 子ども分は、親のアカウントから「代理人設定」をして閲覧が可能(設定方法はマイナポータル操作マニュアル「代理人を登録する」を参照)
利用に必要なもの
- マイナンバーカード(本人または親のもの+子どもの代理人設定)
- マイナポータルアプリ(スマホ)または ICカードリーダー(パソコン)
- カード受け取り時に設定した暗証番号
知っておきたい注意点
- 接種してからマイナポータルに記録が反映されるまで時間がかかる場合があります(数か月かかるケースも)。直近の接種は母子健康手帳で確認しましょう
- 自治体側のデータ登録状況によって表示内容が異なることがあります
つまり、マイナポータルは「公的な記録の確認手段」、母子健康手帳は「即時性のある一次記録」として、併用するのがおすすめです。
スマホの母子手帳アプリで「次の接種」を逃さない
記録の確認はマイナポータルでできますが、「次はいつ・何を打つか」のスケジュール管理にはアプリが便利です。
母子手帳アプリ・予防接種管理アプリでできること
- 子どもの生年月日を登録すると、接種スケジュールを自動で作成
- 接種時期が近づくとプッシュ通知でお知らせしてくれるので打ち忘れ防止に
- 接種記録をアプリに入力して、きょうだい分もまとめて管理
- 自治体が提供する母子手帳アプリでは、地域の健診情報や予防接種の案内が届くものも
マイナポータルとの連携も進んでいます
自治体や民間の母子手帳アプリの中には、マイナポータル経由で予防接種記録や健診情報を取得して、アプリに取り込めるものが増えています。手入力の手間が減り、記録の抜け漏れも防ぎやすくなります。お住まいの自治体が公式アプリを提供しているか、自治体のホームページで確認してみてください。
予防接種の管理に使えるアプリの例
- 育児記録アプリ「ぴよログ」:授乳やおむつ替えなどの育児記録とあわせて、予防接種の記録・管理ができるアプリです。家族間でリアルタイムに共有できるのも特徴です。
- 予防接種スケジューラー(Know VPD!):予防接種専用アプリです。子どもの生年月日からスケジュールを自動作成し、接種時期を通知でお知らせしてくれます。
※アプリの機能や提供状況は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
アプリ選びのポイント
- 自治体公式アプリがあるなら、まずそれをチェック(地域の接種案内が届く)
- きょうだいの複数登録ができるか
- マイナポータル連携に対応しているか
- 通知機能の細かさ(何日前に知らせてくれるか)
親世代の接種歴はどう確認する?
お子さんだけでなく、パパ・ママ自身の接種歴の確認も大切です。世代によっては麻しんワクチンの接種機会が1回だけだった方もいます。
- 実家にある自分の母子健康手帳を確認する
- 接種した可能性のある自治体に問い合わせる(保存期間の制限あり)
- 記録が見つからない場合は、抗体検査やワクチン接種について医療機関に相談する選択肢があります
特に妊娠を希望する女性は、妊娠中にMRワクチンを接種できないため、事前の確認・相談がすすめられています。
まとめ:記録は「マイナポータル」、予定は「アプリ」、原本は「母子手帳」

- 子どもの予防接種は種類が多く、対象期間を逃さない管理が大切
- マイナンバーカード(マイナポータル)で、自治体に登録された接種記録をスマホから確認できる(反映までのタイムラグに注意)
- 母子手帳アプリはスケジュール自動作成と通知機能で打ち忘れ防止に役立ち、マイナポータル連携対応のものも増えている
- MRワクチン(1歳・年長の2回)は、流行が報告されているはしか対策の基本。家族全員の接種歴も確認を
接種のスケジュールや体調に関する個別の判断は、かかりつけの小児科医や自治体の窓口に相談してください。
はしか(麻しん)の症状・感染経路・最新の流行状況については、こちらの記事で詳しく解説しています。
👉 関連記事:はしか(麻しん)が流行中?症状・感染経路・家庭でできる備えをやさしく解説
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、医学的な診断や治療をすすめるものではありません。予防接種の判断に迷う場合は、必ず医師にご相談ください。
※マイナポータルの機能・閲覧可能期間は変更される場合があります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
参考文献・出典
- 国立健康危機管理研究機構(JIHS)「日本の予防接種スケジュール 最新版」
- マイナポータル(デジタル庁)「予防接種」
- マイナポータル(デジタル庁)「こどもの予防接種」
- 厚生労働省「予防接種情報」
- 厚生労働省「MRワクチン」
- 厚生労働省「母子保健情報の電子化について」
- 国立健康危機管理研究機構(JIHS)感染症情報提供サイト「麻しん(はしか)の発生状況について」
執筆・監修
くすりやきゅー(薬剤師/病院・保険薬局で10年以上勤務)
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