保湿剤とは、角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的に使う外用剤です。日本皮膚科学会の手引きでは、ヘパリン類似物質や尿素のように角層の水分を直接増やす「モイスチャライザー」と、ワセリンのように皮膚を覆って水分の蒸発を抑える「エモリエント」に分けて説明されています。
冬になると、すねが白く粉をふいたり、背中や腕がかゆくなったりすることがあります。ドラッグストアには「ヘパリン類似物質」「尿素」「ワセリン」と書かれた保湿剤が並んでいて、どれを選べばよいか迷うこともあります。
この記事では、日本皮膚科学会と厚生労働省の資料をもとに、成分ごとの違い、選び方、塗り方、受診を考えたい症状をまとめます。
乾燥肌(皮脂欠乏症)とは?冬に悪化しやすいのはなぜ?
日本皮膚科学会の「皮脂欠乏症診療の手引き2021」(以下、皮膚科学会の手引き)によると、皮脂欠乏症は乾皮症と同じ意味の言葉です。一般的には、皮膚の表面が光沢を失い、ざらざらになった状態を指します。細かいふけのような鱗屑(りんせつ)や浅いひび割れが生じ、かゆみを訴えることもあります。
乾燥の原因は3つに分けられます
皮膚科学会の手引きは、皮膚が乾燥する要因を大きく3つに分けています。
- 生理的要因:年齢などによる皮膚の働きの変化
- 環境要因:外気や室内の空調による低湿度、紫外線を浴びること、入浴のしすぎ、脱脂作用の強い洗浄料やこすり洗いなどの不適切なスキンケア
- 非生理的要因:皮膚の病気や全身の病気、抗がん剤の投与や放射線治療などの医療行為
冬については、手引きの表で「外気の乾燥や室内暖房による低湿度環境(冬期乾皮症)」が環境要因の例に挙げられています。
年齢との関係では、高齢者は皮脂腺や汗腺などの皮膚の機能が低下するとされ、手引きは高齢者の7割以上で皮膚の乾燥がみられたという報告を紹介しています。乳幼児・小児では、皮膚の生理機能が未成熟であることが要因に挙げられています。
乾燥が進むと、どうなる?
手引きによると、初期は皮膚の乾燥や細かい鱗屑、わずかな落屑(皮膚がはがれ落ちること)がみられます。進行すると表面がざらつき、鱗屑が大きくなり、さらに進むとさざ波状やひし形の模様のひび割れが生じます。かき壊しをくり返して炎症が起こると、湿疹になります(皮脂欠乏性湿疹)。
生理的要因による皮脂欠乏症が起こりやすいのは両脚のすね側(伸側)で、背中や腕にみられることもあります。皮脂や汗の多い顔や、皮膚がこすれ合う部位では起こりにくいとされています。
保湿剤にはどんな種類がある?
「水分を増やす」タイプと「膜で守る」タイプ
皮膚科学会の手引きは、保湿剤を次の2つに分けています。
| 分類 | 働き(手引きの説明) | 成分の例 |
|---|---|---|
| モイスチャライザー | 吸湿性の高い水溶性の成分を含み、直接、角層の水分を増やす | ヘパリン類似物質、尿素 |
| エモリエント | 皮膚を覆うことで水分の蒸発を抑え、間接的に角層の水分を増やす | ワセリンなど |
手引きは、エモリエントについて、油脂の膜をつくって水分の蒸発を防ぐため、べたつきがあり使用感に難があるとしています。モイスチャライザーについては、剤形の種類が豊富だとしています。
厚生労働省の「登録販売者試験問題の作成に関する手引き」を、以下「厚労省の手引き」と呼びます。厚労省の手引きは、角質層の細胞間脂質や、アミノ酸・尿素・乳酸などの保湿因子が減ったり、皮脂の分泌が低下したりすると、角質層の水分保持量が下がり皮膚が乾燥すると説明しています。保湿成分としては、グリセリン、尿素、白色ワセリン、オリブ油、ヘパリン類似物質などを挙げています。
医薬品・医薬部外品・化粧品はどう違う?
保湿剤には、医薬品のほかに医薬部外品や化粧品もあります。厚労省の手引きに沿って整理すると、次のとおりです。
| 区分 | 位置づけ | 表示できる効能の例 |
|---|---|---|
| 医薬品 | 病気の診断・治療・予防などに使う | 承認された効能・効果(市販のヘパリン類似物質では「手指のあれ、ひび、乾皮症」など) |
| 医薬部外品(薬用クリームなど) | 効能効果が定められた範囲内で、作用が緩和なもの | 肌あれ、ひび・あかぎれを防ぐ、皮膚の乾燥を防ぐ など |
| 化粧品 | 皮膚を健やかに保つことなどが目的で、作用が緩和なもの。医薬品的な効能効果は表示できない | 皮膚にうるおいを与える、皮膚の乾燥を防ぐ など |
※市販のヘパリン類似物質の効能・効果は、厚生労働省の通知(令和8年9月30日 保医発0930第6号)の記載によります。
皮膚科学会の手引きは、生理的要因や環境要因に伴う一過性で軽度の皮脂欠乏症では、医療用保湿剤による治療を要しないこともあるとしています。医薬部外品や化粧品の保湿剤については、治療効果を比較したエビデンスがないため効果の面で選ぶことは難しいとしたうえで、使用感に満足でき、続けて使える製品を用いることが重要と考えるとしています。
ヘパリン類似物質・尿素・ワセリンはどう違う?
| 成分 | 保湿剤の分類(皮膚科学会の手引き) | 厚労省の手引きでの説明 | 使う前に確認したいこと |
|---|---|---|---|
| ヘパリン類似物質 | モイスチャライザー | 血行促進成分。抗炎症作用や保湿作用も期待される。保湿成分にも挙げられている | 出血しやすい人などは使用を避ける必要がある |
| 尿素 | モイスチャライザー | 保湿成分(もともと角質層にある保湿因子の一つ) | 傷口・ひび割れ・炎症のある部位などに使えない製品がある。使う部位を添付文書で確認する |
| 白色ワセリン | エモリエント(油脂の膜で水分の蒸発を防ぐ) | 保湿成分 | べたつきがあるため、使用感が合うか |
※PMDAで、尿素を含む外皮用薬のうち、効能・効果に「手指のあれ」などを含む市販薬(医薬品56件)の添付文書を確認しました(2026年10月26日)。56件すべてが、目の周囲・粘膜、傷口、炎症部位(赤く腫れているところなど)を使用しない部位としています。亀裂(ひび割れ)部位は53件が使用しない部位とし、残りの3件はひび割れのひどい人は使用前に相談するとしています。使える年齢の記載は製品により異なり、15歳未満には使用させないとするもの、小児には使用させないとするもの、保護者の指導監督のもとで使用させるとするものがあります。件数はPMDAに掲載された添付文書の件数で、販売されている製品の総数ではありません。医療用の尿素製剤の添付文書にも、炎症や亀裂がある場合は刺激症状を生じることがあると記載されています。
ヘパリン類似物質
厚労省の手引きでは、ヘパリン類似物質は患部の血行を促す「血行促進成分」として挙げられ、抗炎症作用や保湿作用も期待されるとされています。
一方で、ヘパリン類似物質には血液が固まるのを抑える働きがあります。そのため厚労省の手引きは、出血しやすい人、出血が止まりにくい人、出血性血液疾患(血友病、血小板減少症、紫斑症など)の診断を受けた人では、使用を避ける必要があるとしています。
自分に合う保湿剤はどう選べばいい?
乾燥の程度から考える
皮膚科学会の手引きは、はっきりした鱗屑やかき壊した跡があり、悪化が予測される場合には、かゆみがなくても医療用の保湿剤による治療を考慮するとしています。こうした状態のときは、医療機関の受診を検討してください。
続けて使える使用感で選ぶ
皮膚科学会の手引きは、加齢による乾燥について、保湿剤のうちどれが優れているかについてはエビデンスがないとしています。
手引きは、エモリエント(ワセリンなど)にはべたつきがあり、モイスチャライザーは剤形の種類が豊富だとしています。塗ったあとの感触や塗りやすさを確かめ、続けて使える使用感のものを選んでください。
使ってはいけない条件に当てはまらないか確認する
購入前に、製品の添付文書の「してはいけないこと」「相談すること」を確認してください。ヘパリン類似物質を含む製品では、前の章の出血に関する条件に当てはまらないかを確認します。
次のような場合は、購入時に薬剤師に伝えてください。
- 持病がある、または通院中で、ほかに飲み薬や塗り薬を使っている
- 薬などでアレルギー症状を起こしたことがある
- 妊娠中・授乳中である
- 子どもに使う(使える年齢は添付文書で確認してください)
授乳中の薬の考え方は、授乳中の薬の悩み・注意点でまとめています。
かゆみや赤みがあるときは?
皮膚科学会の手引きは、保湿剤で治療しても悪化して湿疹になった場合には、ステロイド外用薬などの炎症を抑える薬を併用するとしています。
赤みやかゆみが出て湿疹になっている、かき壊した跡があるといった場合は、保湿剤だけで様子を見ずに、医師や薬剤師にご相談ください(受診の目安は後の章を参照)。
保湿剤はどう塗れば効果的?
1回に塗る量の目安は?
皮膚科学会の手引きは、1回に塗る量の目安としてFTU(フィンガーチップユニット)を紹介しています。
- 1FTU:チューブから、大人の人さし指の先端から第1関節まで押し出した量(約0.5g)
- 1FTUで、大人の手の掌側(手のひら側)2枚分、体の表面積のおよそ2%に塗る
- ローションの場合は、手のひらに1円玉大を取ると約0.6gにあたる
- 1FTUは口径5mmのチューブから押し出したときの量である点に注意が必要とされている
大人の場合の量の目安(概算)は、次のとおりです。
| 部位 | 量の目安 |
|---|---|
| 片腕 | 3FTU |
| 背中 | 7FTU |
| 片脚 | 6FTU |
| 片足 | 2FTU |
手引きは、実際には「少しテカテカする程度に塗る」などの指導が有用としています。
1日に何回塗る?
皮膚科学会の手引きは、ヘパリン類似物質を1日2回塗った群のほうが、1回だけ塗った群よりも皮膚の電導度(電気の通りやすさ)が有意に高かったという報告を挙げています。そのうえで、1日1回だけより2回塗るほうが高い保湿効果を期待できるとしています。
市販の保湿剤を使うときは、製品の添付文書に書かれた使用回数に従ってください。
いつ塗る?
皮膚科学会の手引きは、入浴後は角層から水分が蒸発するとしたうえで、塗るのは直後でなくてもよいとしています。あわせて、本人や家族の都合に合わせて塗るよう指導することが望ましいとしています。
保湿剤と一緒にできる冬のスキンケアは?
皮膚科学会の手引きは、保湿剤の塗り方とあわせて、次のような生活面の工夫を挙げています。
洗い方を見直す
- 石けんや洗浄剤の主成分は界面活性剤で、使いすぎやすすぎ残しは乾燥を悪化させる可能性がある
- ナイロンタオルやブラシでこすると角層から水分が蒸発しやすくなり、乾燥を助長するため使わない
- 石けんや洗浄剤はよく泡立て、泡を手のひらに取ってやさしく洗う
- 乾燥の強い部位では、石けんや洗浄剤の使用を最小限にとどめる
部屋の湿度に気を配る
冬は暖房で室内の湿度が下がるため、手引きは、必要に応じて加湿器などによる対策も必要としています。
肌に触れる衣類を選ぶ
羊毛やごわごわした素材の衣類、髪の毛先が触れるといった軽い刺激でもかゆみが生じることがあります。手引きは、そのような刺激のない衣類を選ぶよう勧めています。
市販の保湿剤と、病院で処方される保湿剤の違いは?
病院で処方される保湿剤にも、ヘパリン類似物質、尿素、白色ワセリンを成分とするものがあります。これらは、2027年3月1日から始まる「OTC類似薬の一部保険外療養」の対象医薬品リストに入っています。
ヘパリン類似物質の市販薬と処方薬で、効能・効果や使用上の注意がどう違うかは、ヘパリン類似物質の市販薬と処方薬は何が違う?でまとめています。
対象は、市販薬と成分・投与経路が同じで、1日の最大用量が異ならない医療用医薬品です。処方されると、その薬の薬価の4分の1に投薬量をかけた額が、保険外の「特別の料金」になります。残りの部分は保険の対象で、通常の自己負担割合での支払いが別にかかります。
厚生労働省が示した「特別の料金の対象外となる効能・効果」のリストに、乾燥肌(皮脂欠乏症)は挙がっていません(ヘパリン類似物質は血栓性静脈炎など、尿素は魚鱗癬)。
ただし、特別の料金を求められない場合も定められています。たとえば、18歳に達する日以後の最初の3月31日までの人への処方です。ヘパリン類似物質・尿素をアトピー性皮膚炎の治療で医師の指示のもと毎日使い、年間を通じた継続使用の実績が認められる場合も対象外です。この実績は、1年分の処方実績がなくても、半年間の使用の継続が確認され、年間を通じた長期使用が医療上必要と医師が認めていればよいとされています。皮膚保湿剤などには、条件つきで令和10年度末(2029年3月末)までの経過措置もあります。
制度の全体像はOTC類似薬の負担が2027年3月から変わりますで解説しています。
自分が対象になるかどうかは、主治医にご確認ください。
市販薬ではなく受診を考えたほうがいいのは?
厚労省の手引きと皮膚科学会の手引きの記載をもとに、医療機関への相談を考えたい場合をまとめます。
早めに医療機関に相談したほうがよいとき
- はっきりした鱗屑やかき壊した跡があり、悪化しそうなとき(皮膚科学会の手引きは、かゆみがなくても医療用の保湿剤による治療を考慮するとしています)
- 赤みやかゆみが出て湿疹になっているとき(皮膚科学会の手引きは、炎症を抑える薬の併用を挙げています)
- 湿疹・皮膚炎などで市販薬を5〜6日間使っても症状が治まらないとき(厚労省の手引きは、医師の診療を受けるなどの対応が必要としています)
- 慢性の湿疹や皮膚炎があるとき、皮膚の症状が広い範囲に出ているとき(厚労省の手引きは、感染症や内臓の病気などによる可能性もあるとしています)
- アトピー性皮膚炎のとき(厚労省の手引きは、市販薬で対処できる範囲を超えており、医師による専門的な治療が必要な病気としています)
- 原因がはっきりしないかゆみがあるとき(厚労省の手引きは、安易に市販薬で症状を和らげることは適当でないとしています)
「5〜6日」は、湿疹・皮膚炎などへの市販薬による対処の目安です。保湿剤で改善しないときの対応は、使用する製品の添付文書も確認してください。悪化したときは、この日数を待たずにご相談ください。
冬のかゆみへの対処や、市販のかゆみ止めの成分と注意、発疹がないのにかゆいときの受診の目安は、冬の肌のかゆみは乾燥が原因?でまとめています。
保湿剤を塗ったあとに肌の様子が変わったとき
厚労省の手引きは、外用薬の副作用としてかぶれ(接触皮膚炎)が起こることがあり、症状が現れたときは原因と考えられる医薬品の使用を中止するとしています。医薬品を使ったあとに発疹・発赤などが現れた場合も、薬疹の可能性を考え、直ちに使用を中止するとしています。
保湿剤を使ったあとに、発疹・赤み・かゆみ・刺激感などが現れた場合は、使用を中止し、製品の添付文書を持って医師・薬剤師にご相談ください。
異常がなくても、使い続けて症状がよくならない場合は注意が必要です。厚労省の手引きは、塗り薬の副作用はもともとの症状と区別しにくいことがあり、一定期間使っても改善しない場合は漫然と使い続けず、専門家に相談することが重要としています。
持病や治療中の病気があるとき
皮膚科学会の手引きは、糖尿病や慢性腎臓病などの全身の病気、抗がん剤や放射線治療などが皮脂欠乏症の要因になるとしています。持病がある人や治療中の人は、乾燥やかゆみが気になる時点で主治医にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q. ヘパリン類似物質・尿素・ワセリンで、いちばん効くのはどれですか?
A. 皮膚科学会の手引きは、加齢による乾燥について、保湿剤のうちどれが優れているかについてはエビデンスがないとしています。市販の医薬部外品や化粧品の保湿剤についても、治療効果を比較したエビデンスはないとしています。
成分のタイプによって働きは違い、ヘパリン類似物質や尿素は水分を抱え込んで角層の水分を増やし、ワセリンは皮膚を覆って水分の蒸発を防ぐ一方でべたつきがあるとされています。べたつきや塗りやすさなど、続けて使える使用感のものを選んでください。
Q. 保湿剤は1日に何回塗ればいいですか?
A. 皮膚科学会の手引きは、ヘパリン類似物質を使った研究の報告をもとに、1日1回だけより2回塗るほうが高い保湿効果を期待できるとしています。市販の保湿剤は、添付文書に書かれた使用回数に従ってください。
Q. お風呂から出てすぐに塗らないと意味がありませんか?
A. 皮膚科学会の手引きは、入浴後は角層から水分が蒸発するとしたうえで、塗るのは直後でなくてもよいとしています。本人や家族の都合に合わせ、続けやすいタイミングで塗ってください。
Q. 病院でもらう保湿剤と市販の保湿剤は同じものですか?
A. 同じ有効成分を使ったものはありますが、それだけで同じものとはいえません。例えば処方薬のヘパリン類似物質には、血栓性静脈炎など、市販薬の効能・効果にない効能があります。成分・分量、効能・効果、用法・用量、使用上の注意は、それぞれの添付文書で確認し、処方薬から市販薬への切り替えを考えるときは医師・薬剤師にご相談ください。
なお、ヘパリン類似物質・尿素・白色ワセリンの処方薬は、2027年3月1日から始まるOTC類似薬の一部保険外療養の対象です。薬価の4分の1に投薬量をかけた額が「特別の料金」になり、通常の自己負担は別にかかります。18歳に達する日以後の最初の3月31日までの人など、特別の料金を求められない場合もあります。
Q. 子どもに市販の保湿剤を使ってもいいですか?
A. 皮膚科学会の手引きは、乳幼児・小児では皮膚の生理機能が未成熟であることを、皮膚が乾燥する要因の一つに挙げています。15歳未満には使用させないこととしている尿素配合の市販薬もあります。市販の保湿剤を使うときは、添付文書で使える年齢を確認し、迷うときは薬剤師にご相談ください。赤みやかゆみがある、かき壊しているといった場合は、医療機関にご相談ください。
まとめ
- 保湿剤は、角層の水分を直接増やす「モイスチャライザー」(ヘパリン類似物質・尿素)と、皮膚を覆って水分の蒸発を抑える「エモリエント」(ワセリンなど)に分けられます
- 皮膚科学会の手引きは、加齢による乾燥について、保湿剤のうちどれが優れているかについてはエビデンスがないとしています。続けて使える使用感のものを選んでください
- ヘパリン類似物質は、出血しやすい人、出血が止まりにくい人、出血性血液疾患の診断を受けた人では使用を避ける必要があります
- 塗る量の目安は1FTU(約0.5g)で大人の手の掌側2枚分です。回数は、ヘパリン類似物質の研究をもとに、1日1回より2回のほうが高い保湿効果を期待できるとされています(市販薬は添付文書の使用回数に従う)
- かき壊した跡がある、湿疹になっている、市販薬で治まらないといった場合は、医療機関にご相談ください
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- 授乳中の薬の悩み・注意点|飲める薬・相談先まとめ
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、医学的な診断や治療の代替となるものではありません。気になる症状がある場合や判断に迷う場合は、必ず医師・薬剤師にご相談ください。
参考文献・出典
- 日本皮膚科学会 皮脂欠乏症診療の手引き作成委員会「皮脂欠乏症診療の手引き 2021」日本皮膚科学会雑誌 131(10): 2255-2270, 2021(第Ⅰ章 2 定義・病態・症状・疫学、3 治療・外用方法・患者指導、第Ⅱ章 CQ1)
- 厚生労働省「登録販売者試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月)」第2章(接触皮膚炎・薬疹/冊子55〜56ページ)、第3章 Ⅹ(皮膚に用いる薬/冊子155〜156ページ・163〜166ページ)、第4章(医薬部外品・化粧品/冊子219〜220ページ、別表4-1・4-2/冊子267・269ページ) https://www.mhlw.go.jp/content/001692425.pdf(掲載ページ:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html)
- 厚生労働省保険局医療課長・歯科医療管理官通知「要指導医薬品又は一般用医薬品との代替性が特に高い医療用医薬品の処方又は調剤に係る一部保険外療養について」(令和8年9月30日 保医発0930第6号) https://www.mhlw.go.jp/content/001754355.pdf
- 厚生労働省保険局医療課 事務連絡「要指導医薬品又は一般用医薬品との代替性が特に高い医療用医薬品の処方又は調剤に係る一部保険外療養の対象医薬品等について」(令和8年9月30日) https://www.mhlw.go.jp/content/001754645.pdf
- 別添1「対象医薬品リスト」(Excel) https://www.mhlw.go.jp/content/001754379.xlsx
- 別添2「対象医薬品と特別の料金の対象外となる効能・効果又は傷病名の対応関係のリスト」(Excel) https://www.mhlw.go.jp/content/001754384.xlsx
- 厚生労働省保険局医療課 事務連絡「要指導医薬品又は一般用医薬品との代替性が特に高い医療用医薬品の処方又は調剤に係る一部保険外療養における費用の計算方法について」(令和8年9月30日) https://www.mhlw.go.jp/content/001754370.pdf
- 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「一般用医薬品・要指導医薬品 添付文書等情報検索」(尿素を含む外皮用薬のうち、効能・効果に「手指のあれ」などを含む医薬品56件の添付文書を確認、2026年10月26日)https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/otcSearch/
※検索結果の一覧には直接リンクできません。上のページの「薬効分類」で「外皮用薬」を選び、「成分名」欄に「尿素」と入力して検索すると表示されます(2026年10月26日時点で131件。みずむし・たむし用薬など、尿素をほかの成分と組み合わせた製品も含まれます。本文の56件は、このうち効能・効果に「手指のあれ」「手足のあれ」などを含む医薬品です) - 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)医療用医薬品の添付文書情報 一般名「尿素」(外用剤)の一覧(4品目の使用上の注意〈9.1 合併症・既往歴等のある患者など〉を確認、2026年10月) https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/2669701
- 厚生労働省「OTC類似薬の保険給付の在り方の見直しについて(OTC類似薬の一部保険外療養)」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index_00001.html
執筆・監修
くすりやきゅー(薬剤師/病院・保険薬局で10年以上勤務)
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